2015年01月11日 5:33 PM
弊社ではお正月のお飾りを販売しているのでよく「29日」に飾りをしてはいけないの?という質問をいただきます。
たしかに正月飾り、餅つきは「九」=「苦」につながるので縁起を担いで行わない、というのが一般的ですが、そうも言ってられないのが現代社会の忙しいところです。調べてみたのですが明確な根拠は上記の「苦」につながる、というくらいしか現時点で見当たらないので気になさらない方はOKですし、気になさる方は28日までにお買い上げいただき30日に飾れば大丈夫です。
また地域によっては「苦をつき倒す」という意味を込めて餅つきをされるところもあるそうです。ポジティブでいいですね。
食品の買い出しも30日までがピークかもしれませんが、お正月に頂く「おせち」料理、これは漢字で書くと「御節」。つまり本来は5節句に食べる料理のことを指しています。その中でも一年で初めの1/7七草の節句「人日の節句」と、おめでたいお正月の日程が近かったため、お正月に食べる料理を「御節」と呼ぶように江戸時代あたりからなったそうです。こういうファジーさが日本の風習はいいですね。
ちなみにお節の正式な仕様は五段重だそうです。現代は簡素化されて三段が多いですよね。こちらも縁起を担いで、一ノ重、二ノ重、三ノ重、与ノ重、五ノ重と「四」=「死」を避けています。またいれる料理は日頃火事に忙しい女性と台所の神様を正月くらい楽をさせてあげようと保存のきくものが作られるようになったそうです。ご存じのように使われる食材もすべて縁起物です。「めでたい」とか「よろこぶ」とか。
こうしたごろ合わせが昔から行われていて、それが文化として今に受け継がれているということでは、「めでたい」も「苦」も同じですね。
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